
「たかがグラマーされどグラマー」
文法(グラマー(grammer))は英語のリーディング・ライティング(R&W)のみならず、リスニング・スピーキング(L&S)でも上達の鍵を握っています。
この記事では、日々の英会話でつまずきやすい「動作動詞が連なるパターン」を中心にまとめています。
「Please go throw out the trash.」
気になった方は、ぜひ、ご覧ください。
go/come and【動詞】は、典型的なフレーズの1つ
- go and【動詞】
- come and【動詞】
(ライティングではなく)スピーキングでは、一般的な動詞の前にgo andあるいはcome andをつけて表現することがあります。
例えば以下のような感じです。
Let’s go and get it!
Please go take out the trash.


ポイント.go/come to doとの違いは「聞き手」の時に注意!
- go and【動詞】
- come and【動詞】
と似た表現に、
- go to【動詞】
- come to【動詞】
がありますが、andとtoを用いることによる違いはなんでしょうか。
これはシンプルにニュアンスの違いです。
- go and【動詞】
- come and【動詞】
はgo/comeと【動詞】が並列です(and)。一方、
- go to【動詞】
- come to【動詞】
はあくまでgo/comeであり、その目的に【動詞】があります(to)。
英会話における違いは、話し手(言う側)としては大差はありませんが、聞き手側には大きく現れます。
具体的に見てみましょう。
Let’s go and get it! ・・行って手に入れようぜ!
Let’s go to get it! ・・行こうぜ!手に入れるために。
日本語訳をみればわかるように、2つの表現の違いは日本語の文章でもよくでてくる大したことのない違いです。
ですが、聞き手として「返事」をする場合には気をつける必要があります。もし「Yes!」と返事をした場合、前者はgoとgetに同意します。対して後者はあくまでgoに対する同意です。
「行くのはいいけど、手に入れるのは微妙だな」と思った場合、Let’s go to get it!への同意は構いませんが、Let’s go and get it!には同意をしないようにしましょう。なぜならgetにも同意しているからです。
このように「go/come and【動詞】とgo/come to【動詞】の違いは『聞き手の時に大きく現れる』」ことを意識するといいでしょう。
go/come【動作動詞】はカジュアルな表現
それでは、この記事の本題に入りましょう。
「Please go throw out the trash.」
「come do it!」
のようなgoやcomeのすぐ後に動詞が来るパターンは、「go andあるいはcome andのandが省略された表現」です。
先の例で言えば、
「Please go and throw out the trash.」
「come and do it!」
の省略表現ということです。
これは、(ライティングではなく)スピーキング、特にカジュアルな場面で使われる表現になります。
もし、友人と会話をするようなカジュアルな場面では、覚えておくと役に立ちます。
使える場面があったら、ぜひ使ってみるといいでしょう。


