
違いが分かれば、自信をもって英語で会話できる。
【英単語ー違いは何?】では、日常で使われる言葉の違いをまとめています。
「人(a person)」「もの(a thing)」「場所(a place)」
これらを伝える時、
「これは〜です」「ここが〜です」
のような表現をしたいことがあります。
そこで迷うのが「This is」と「Here is」
どちらを使えばいいのでしょうか。
This isー主に「人」「もの」を指し示す時

This is…は「話者と距離があり、指し示す」イメージです。
- 「人(a person)」や「もの(a thing)」を指し示す時
このような時に用いるのが一般的です。
すなわち、Who’s this?あるいはWhat’s this?に対する回答になります。
上の写真を例に考えてみましょう。
指を指している本に描かれている(ここでは猫とします)ものを表現する場合です。
写真では、3人と指差している本との間には距離があります。指で指している箇所に猫が書いていあるとしたら
(The baby said)「Mom, this is a cat!」
(The lady said)「Yeah, it’s so cute!」
のように表現ができるのです。
他にも、
隣にいる人を示しながら 「This is Sato」
地図を指差しながら 「This is Osaka」
自分のペットを指差しながら 「This is my dog」
など、とにかく「話者と距離があり、指し示すイメージ」の場合に使います。
Here isー主に「場所」を表現する時

Here is…は「話者とゼロ距離」のイメージです。
・場所を表現する時(話者と同空間(ゼロ距離)の意識)
が一般的な使い所で、Here is〜は、Where’s…?に対する回答(〜 is hereの強調による倒置表現)です。
こちらも先ほどと似た上の写真で具体的にみてみましょう。
3人は砂浜にいますので、3人と砂浜はゼロ距離です。これは、
Here is a nice beach!
のように表現できます。
This is か Here is かは、話者次第
同じ状況でも、話者が「指し示す」か「ゼロ距離の場所を意識する」かによって、This isかHere isいずれも使えることがあります。
まずは、具体例をみてみましょう。

人の代わりに犬の例です。上の写真の場合、
- (話者が犬を指し示して「犬だ」と表現したい場合)「This is a dog!」
- (話者が「ここに犬が!」と、自分と犬がいる場所を表現)「Here is a dog!」
となります。

もう1つ例をみてみましょう。
駅の入り口を伝える例です。
- 話者が入口を指し示し「ここです」と表現したい場合は、This is…
- 話者が自分が居る空間を意識し「ここです」と表現したい場合、Here is…
同じような状況でも話者次第で表現が変わることがある、ということを頭に入れておきましょう。
- 話者が指し示す意識の場合はThis is
- 話者が居場所(ゼロ距離)を表現する場合はHere is
です。
This isとHere isーどちらもOK
まず大切なのは、聞き手(話し手)に伝わること。
その視点で考えると、どちらを使っても通じますので、まずは気楽に構えましょう。

ではこれら2つの表現は全く同じなのでしょうか?
実はそうではなく、「ニュアンス」が異なります。どちらの表現も間違いではありませんが、慣れてきたら区別して使いこなせるようにしていきましょう。
